人の美意識に基づいた身体の見た目の改善を目指すことを目的とした臨床医学のひとつである「美容外科」は近年では形成外科学の一分野としての認識が広まってきており、総合病院や大学病院内に美容外科がある場合には形成外科内に併設されている場合も多々あります。また、日本国内における医療全体がQQL重視の傾向が強く、医療市場の拡大及び日本経済の成熟に伴い、近年では非常に注目されている医療分野です。美容外科で用いられる「整形手術」等をはじめとする施術の多くは病気の治療ではないので健康保険の適応外となってしまう為、全額自己負担となりますが、腋臭症や血管腫など健康保険が適応される疾患もありますが、その治療法によっては保険適応外となる場合もあるので事前に確認しておく必要があります。日本において、初期の美容外科治療では皮膚の下に直接ゲル状のシリコンを注入する豊胸術等が行われていて、その結果として合併症が発症するなど施術に対する安全性の確立が不十分であったために医療行為であるとの認知に比較的時間がかかったという経緯もあります。
近年では美容外科の利用者は年々増加傾向にあり、それに共に医師や診療所も増加することで施術費用の低価格化や施術時間の短縮化などの競争化も進み、以前と比べて比較的気軽に利用できるようになってきました。特に韓国においては美容整形が盛んに行われており、「美容整形大国」とも言われており、多くのアイドルも施術を受けているといわれています。